リアルな映画
昨日は終末期医療に取り組む医師と家族のドキュメンタリー映画を観てきました。
観る前にはこれほどリアルだとは思ってもいませんでした。最後は病院や施設ではなく住み慣れた自宅で家族と暮らし、訪問診療や訪問看護を受けながら最後まで家族がみとる様子があるがままに映し出されていました。
医師は森鴎外の孫で東大病院の名外科医だった80歳になる小堀鴎一郎医師と勤め先の埼玉県新座市の堀ノ内病院の堀ノ内医師らが在宅で終末期医療を行っていました。
最後は本人も家族も悟りを開いたように落ち着いてくる様子がみていてもよくわかりました。
根本的な治療はもう終えていて無理に点滴や注射をしていないので本人はもちろん苦しいとは思いますが、病院で見るような苦しさは感じられませんでした。
目が不自由な娘さんがお父さんの喉仏を触って呼吸が止まる様子を確かめる場面や、がんの娘さんをみとるお母さんの様子は自然に涙が溢れてきてしまいました。