母の気持ち
金曜日に老人ホームを見学してから、施設の人から「翌日土曜日の夕方には方向性を教えてください。」と言われていました。母は物事をなかなか一人ですぐに決められない性格です。案の定老人ホームは気に入ったようなのですが、決断がつかないようでした。それで土曜日に私が「せっかくだけれど今回は断わろうか?」というと「そうだね。急だし色々やり残したことがあるのですぐには入れないよ。」と言いました。そこで私はすぐに遠方にいる妹に状況を説明しておきました。入居するとなったら妹にも相談の電話をすると言っていたので私が「妹に連絡した?」と聞くと「まだしていない。」と言っていたからでした。私が妹に電話している最中に、「家の方の電話がなっている。」と言って妹は電話を切りました。後で妹からの電話で一応入る気になったようだというのです。私が施設に断りの電話を入れたと思い、心配していたそうです。それで急いで施設に入居意思があることを伝えました。施設の人も母の態度を見ていたので少し驚いていました。私もまたすぐに気が変わるだろうと半信半疑でした。しかしどうやら本当に今の一人暮らしが不安になってきているようでした。母はその夜寝られなかったそうでした。しかし私は母はまた後で断るかもしれないと思っていたので、ぐっすり寝ました。日曜日に施設の担当者から面談の日程の件で電話がありました。その連絡もあったので日曜日に電話してみるとやはり今回はその気になっているようでした。本当に入居するかもと思うと私も日曜日の夜はなかなか寝付けなかったのでした。あれこれ準備や手続きがあると思いますが、24時間見守りがあるということは、それだけでも安心感があります。