今年もまもなく
私がスポーツクラブに通う通り道の街路樹はソメイヨシノではなくて陽光という名の桜です。蕾も膨らんで少しずつ花が開いてきました。ピンクの色濃い桜で満開になるととても華やかで私は好きな景色です。ヨウコウ (陽光、学名:Prunus campanulata 'Yoko')は日本原産の交雑種のサクラで、1981年に種苗法により登録されました。愛媛県に在住していた高岡正明さんがアマギヨシノと(天城吉野)カンヒザクラ(寒緋桜)を交雑させて作出した園芸品種です。高岡正明さんは第2次世界大戦中に学校教員でしたが、戦後、戦死した生徒たちの冥福を祈って各地に桜を贈ることを思い立ち、環境適応能力が強いサクラを作出すべく、25年の試行錯誤の後に、寒さに強いソメイヨシノに由来を持つアマギヨシノと台湾原産の暑さに強いカンヒザクラを交雑させて誕生させたのでした。樹形は広卵状で、ソメイヨシノより早く咲き、花は一重で大輪、鮮やかなピンク色となるのが特徴です。てんぐ巣病や病害虫に強い樹勢強健な種とされています。